過去に起こった失敗をした出来事を引きずってしまうことがあります。起こった出来事は消えることは有りませ。そして時間はどんどん経過していきます。自分の中でいくら思考しても、その失敗した出来事が変わる事はないです。そうして、その出来事から生まれる感情で前に進めないことが良くありません。過去の失敗した出来事により自分自身に規定されたことについて、自分の未来をコントロールすることはできないのでしょうか。
誰もがすべて
こんなに大きな失敗をしてしまったら私はダメだ!と思ってしまうことがあります。そして自分はできないとか、自信が無いからできないとの思いが膨らみ、自分の意見が言えなくなったり、挑戦したり、チャレンジできなくなってしまいます。どんな人でも失敗は経験しています。でも、失敗だと感じるようなことを経験したすべての人が、何もできなくなったり、前進できなくなるのでしょうか?それであれば、この世の中は何も成し遂げられない人だけになってしまいます。
大谷選手
いま、大谷翔平選手が大リーグで大活躍していることは誰もが知っていることです。とても誰もが成し遂げることができないようなことを次から次へと結果を残していきます。あの人のように成功すればどれだけいいだろうか?と思ってしまいます。
しかし、大谷選手がまったく失敗をせずにここまでの成績と実績を残してきたわけではないのです。あるTVCMで語られています。「三振した数、928」「打たれたヒットの数、647」「怪我で投げれなかった日数、692」など、上手くいかないことがあったり、チームに貢献できない日々があったのです。彼ほどの人でも、小さなことから大きなことまで、数多くの失敗を繰り返してきたのです。まして、二刀流の選手として通用するはずが無いと言われたことは数えきれないほどあったそうです。失敗することもそうですが、まわりから否定され続けることも、どれ程の逆境でしょうか。しかしそのような状況であっても、大谷選手は誰もが認める記録と記憶を残す選手になり、誰もが憧れる存在となっています。 失敗に対して、自分がダメだとか、自身が無いと思っていては、到底今の大谷選手の存在は実現しなかったでしょう。彼が現在の姿を手に入れることができたのも、何度失敗しようとも、前進し続けてきたからこそなのです。
出来事への意味づけ
私たちはついつい、現在の問題を過去のせいにしてしまいがちです。
「子供の頃、家に誰も居なかったから、こんな暗い性格になってしまった。」 「家が裕福でなかったから大学に行けなかった。大学を卒業していたらもっといい職業につけていたに違いない」
このように過去の出来事や環境のせいにしてしまいます。しかし、出来事に意味は有りません。
出来事に意味づけをしているのは、自分自身なのです。出来事をどのように捉えるかで、その後の自分自身が決まります。
自分が決める
過去の失敗した経験を糧として未来を切り開くための種を蒔くのか? ふてくされて被害意識を持って、望まない未来の種を蒔くのか?そして言い訳だらけの人生を過ごすのか。それを決めるのは他の誰かでは無く自分です。自分自身がどのような意識を持つかで、進む道を自由に決めることができるのです。
すべての答えは自分自身の中にあります。現在の自分は自分自身が望んだ結果の姿です。それは全て自分自身が決断してきた結果であるからです。出来事に対して自分自身が責任をもって問題に対処していく必要があります。
まとめ
そんなことを言っても、できる人はもともと才能があったり、強い人なんだと思っているのではないでしょうか?
そんなことはありません。
自分自身が自分自身の姿で、自分自身の感情を認めて、自分自身の思いを素直に認めて、自分自身の捉え方を変えれば、誰もが過去の失敗に囚われることなく自分の望む未来に向かって進むことが出来ます。
ただし、自分自身を変えるのはそんなに簡単なものではありません。それは、今まで生きてきた経験があるからです。そして、ひとは自分自身を変えたくないと思う生き物だからです。
だから、コーチが寄り添い、クライアント自身が持つ可能性を引き出し、成長を促し未来を変えていきます。
出来事があってよかったと思いたいですね。
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