「鎧(よろい)」これは、うちの家族の一員のカブト虫の名前。

息子が命名しました。

7月19日の夕方、玄関先でひっくり返ってもがいていたのを
妻が見つけて、私にHELP。

足に少し蜘蛛の巣のようなものがひっついていて、
羽を見ると、片方がシワシワの状態。

少し元気も無いように見えました。

即座に、以前クワガタを飼っていたケースに入れてあげて、
慌てて、くぬぎマットと、昆虫ゼリーを手に入れて飼育を始めました。

そのまま自然界の広い世界に逃がしてあげた方が
自由に羽ばたけて良かったのか?
飼育してあげて、囲われた中でも安全で、食べるに困る事が無いのが良いのか?

息子とどうなんやろうね?と話しました。
今回は、羽が未熟であった事も含めて、
安全な場所でゆっくり過ごした方が良いのではないかと
わたしが決めました。

正直、その後も本当に良かったのかなぁ~?
と不安に思うことも有りました。

息子がきちんと世話をすると自分で決めたので、
私はサポートに徹する事に決めました。

はじめは、毎晩、鎧に食べ物あげたのか?
週末には、くぬぎマット替えてあげたか?
と、頻繁に聞いていました。

ところが、いつの間にか、サッカーから帰ってくると
覗き込んで様子を見て、
ご飯を食べ終わると、鎧のごはんを入替るようになりました。
そのおかげで、来たころとは別のカブト虫かと思うくらい元気になりました。

たまに、忘れそうになることも有りますが、
まさか、こんなに気に掛けれるようになるとは思いもしませんでした。

彼の中で、何らかの感情が動いたんですね。
人は、感情が動かない事に自ら行動はできないと思います。

私も事あるごとに、ケースの中を覗き、様子を確認します。
朝は寝ていたり、夜になるとかさこそ動き出して、
電気をつけると、こちらに来ようと頑張ってガラスの向こうで立ち上がってバタバタします。

木の間でひっくりかえって、もがいている時も有ります。
”おまえ、ほんまにどんくさいな~”と言いながら、起き上がらせます。

カブト虫の寿命について調べました。
成虫になって2ヶ月半から3ヵ月ほどらしいです。

我が家に来て、2ヵ月。
それまでにどれだけの時間を過ごしていたのかはわかりません。

少し肌寒さは感じるようになりましたが、
今もとっても元気です。

平均寿命と比べるのはどうかとは思いますが、
十分な期間、しっかり生きてくれそうです。
何より、息子の感情が動くほど、しっかり愛されています。
そして、私も愛しています。

そう感じた時、飼育して良かったよなぁ~。
と思えるようになりました。

相手に多くの興味をもって接する事の大切さ。
カブト虫からも学んだような気がします。

うちに来るべくしてきたのかな?と
不思議な気持ちも有ります。

来てくれてありがとう。

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