中学校入学まで約1週間。
今日も学校まで行く日。
でも、
今日は、本来の通学手段では無く、
電車で行ってみよう。
そう、
いざと言う時の為の「予行演習」。
工程は事前に調べて、
本人のスマートフォンに送信。
カードケースに入れた「ICカード」と
「時計」を渡しました。
自分で準備しています。
「ICカード」と「時計」は、そんな付け方で大丈夫?
「使いたいときに使えますか?」
と問いかけます。
でも、本人は十分と思っていて、
私の問いについては腑に落ちていません。
で、いざ出発。
・改札に入る前に立ち止まり考えます。
・改札に入るために「ICカード」がなかなか取り出せません。
・改札を入ると、どちらに行けばいいのか? 立ち止まります。
・階段下で、鞄を空けて荷物の中からスマホを探し出します。
・そうこうしている間に、電車が入って来て階段を駆け上がります。
電車に乗るまででも、
これだけ迷い、
これだけ考えて、
これだけ経験しました。
乗り換えの駅に着くたびに、
立ち止まり、
キョロキョロし、
私のほうを振り返ります。
私は、
”決して答えは出しません”
危険な事が起きないかを見ているだけです。
帰路では、
もっと大きなトラブルが起きます。
なんと、
「ICカード」を紛失です。
改札を出ようとしたときに反応せずに気が付きます。
ここは私の出番。
駅員さんとインターフォンで会話して延着料を支払います。
そして、紛失センターに問い合わせ。
幸運にも、乗り換え駅で拾得してもらっていました。
2人で、また戻ります。
とても、恐縮そうな表情になりました。
「大変やったのはお父さんやなぁ~」
とつぶやきます。
こうして、
小さな事から、トラブルまで、
色々な経験が出来て、
彼の心に染み込みました。
なぜ、こんな準備が必要なのか?
どうしてこんな方法なのか?
どのような考えを持てばいいのか?
自分で行動して、経験したからこそ、
わかったことです。
「わかる」事と「できる」事は違います。
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